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| HOME | 2008.02.27 Wed『竜馬がゆく』
故郷・土佐を離れ、江戸へと留学した若き日の竜馬。 折りしもその頃、浦賀には黒船が来航、 世間では幕府に対する不信感や攘夷論が渦巻き始め、国は変動期を迎えようとしていた―。 晩熟な竜馬は己の内に湧き出る大志や野望を具体的に突き詰めるでもなく ただひたすらに剣術の修行にまい進して頭角を表し、やがて 桂小五郎、武市半平太といった、後の日本を動かす幕末の志士たちと出会う。 人を食うように飄々としていながらも決して憎まれず、 他人を惹きつけてやまない竜馬という人間のスケールの大きさが 彼らとの会話の中で活き活きと描かれ、その行く末に期待が膨らむ見事な序章。 (2008年2月18日読了) *
免許皆伝を得て道場の塾頭にまで成り上がった竜馬は、剣術修行を終えて土佐へ帰郷。 安政の大獄から桜田門外の変など、国を揺るがす大事件が勃発し 勤王・攘夷の勢力と幕府との抗争が次第に激化する最中、 先進の薩摩・長州に遅れまいと、土佐を一藩勤王へ導こうと意気込む武市半平太に協力するが、 やがてそのやり方に限界を感じ、さらなる飛躍を求めて脱藩を決意する。 この巻における竜馬は終始“旅人”だ。著者は「新聞記者」とも表現しているが、 足で諸国を回り、その情勢を目に焼き付けて時勢を読み、遊説を繰り返す。 時には自ら船をも懐柔する。 まさに、後の竜馬が残した数々の偉業の基盤が既にこの頃に培われているのだ。 この時代の多くの志士にとって、己が属する藩こそが「国」であるが(特に土佐藩は保守的だが) その垣根を飛び越え、日本全体を見ようとしている竜馬。 彼の視線の先に何があるのかを共に見てみたい、という気持ちにさせられる。 (2008年2月26日読了) * (3)へ続く
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