私の本棚。読了本の感想等をぼちぼち綴ってマス♪
いらっしゃいませ♪
 

 
プロフィール

ぴのこ

Author:ぴのこ
30歳・♀・B型

本はいろんな世界に私を連れていってくれる、
ありがたい存在です。

◆注意◆
記事の内容にそぐわない
コメント・トラックバックは
予告なしに削除します。

最近読んだ本
最近のコメント
作者別カテゴリー
最近のトラックバック
過去の記事

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
Powered By FC2ブログ
おなじみAmazon♪
ご利用くださいね☆

ぴのこのBOOK備忘録
≪2008.07  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  2008.09≫
今 コレ読んでます♪
待機中♪
図書館で予約中♪
2008.01.05 Sat
『鹿男あをによし』
「あをによし」は和歌の世界で【奈良】を示す枕詞だそうです。
そう、そして奈良といえば鹿なのです。
しかしこのタイトルからストーリーを想像するのは容易くありません。
で、実際読んでみたものの、うまくあらすじを書けそうにもない・・・そんなお話です(汗)

鹿男あをによし鹿男あをによし
(2007/04)
万城目 学

商品詳細を見る

あらすじ:
大学の研究室で働く28歳の主人公。
助手との関係が気まずくなり、見かねた教授から
2学期限定で奈良の私立女子高の物理講師の職を勧められる。
渋々赴任した奈良で彼を待っていたのは1匹の鹿だった―。


ネタバレは避けようと思ったのだけれど
基本的なところなんでこれだけは書いておきます。
鹿がしゃべります、雄弁に。
その鹿は、主人公にある使命を言い渡すのですが
もともと「神経衰弱」というレッテルを教授に貼られてきた主人公は
それが現実なのか、自分が本当に衰弱して幻を見ているのか、分からない。
読んでる私にも、途中まではよく分からない。 

しかし主人公は、その課せられた使命を何とかまっとうすべく
いや、鹿曰く、そうなる宿命のままに突き動かされていくのですが
見えない敵に行く手を遮られます。そして、彼に悲劇が訪れるのです。
“鹿男”として生きざるを得ない事態が・・・。

と書くと、なんとも現実離れした突拍子もない話のようですが、
実はそうではなくて、ひとりの新人教師が成長していく学園ものとしても
きちんと描かれています。
主人公が教師として赴任したこの学校で起こる様々な出来事
―受け持ったクラスの生徒(堀田イト)との諍い、
 職員室で隣の席になった歴史教師の藤原君との他愛もない会話、
 剣道部の顧問として挑んだ姉妹校との交流戦 等々―
そういった、細やかなエピソードがちゃんと根っこにあって、
それがどんどん鹿の言う使命と結びつき、
ひいては1800年もの歴史を遡る一大スペクタクル(?)にまで繋がって、
最後は大団円!・・・という、なんだかスケールが大きいのだか小さいのだか
やっぱりよく分からない話なのでした(笑)
でも、ストーリーを追うのは全然難しくなかったし、面倒くさくない。むしろ読みやすい。
そのバランス感覚がとてもよく出来た作品だと思いました。

他には、主人公の下宿先に住む同僚教師の重さんとそのおばあさんとか、
リチャード・ギア似のダンディな教頭とか、
姉妹校の剣道部顧問であるマドンナ先生とか、
漱石の「坊ちゃん」を思い出させるような個性派キャラが勢ぞろいで、楽しく読めました。
神経質で生真面目で鬱憤を抱え込むタイプの主人公が、
こういった魅力的な面々に囲まれて(時には騙されて?)
最後はちゃんと筋の通ったいい男になっていくいう過程も良かったです。

著者のデビュー作「鴨川ホルモー」に比べると
「ホルモー」の方が破天荒で突き抜けてて、私はあちらが好みだけど
奈良の歴史的背景とかまでひっくるめて書き込んであるこの作品には
それとはまた違う奥行きがあったのかなという気がしています。
とにかく、2作続けてこの発想力がすごいなぁと思いました。

(2008年1月4日読了/☆4)


【余談】
人気の漫画や小説を原作としたドラマ化が後を絶たない昨今とはいえ
さすがにこれがドラマ化されるとは思いませんでした。
「鹿男」をどのように表現するのか、まあ楽しみでもあるのですが、
でも藤原君を女性に(しかも若くて可愛い女性)に設定なのはいかがなものか。
藤原君は主人公の相談相手であり、奈良のいろはを教えてくれる相棒であり
とにかく心和ませるナイスキャラなのに、
公式ページを見ると「マイペースで話がかみ合わない」とか「同じ下宿に住む」
とか目が点になるような設定に様変わりしているではないですか!
連続ドラマにするにあたり、原作を膨らませる必要があるのは分かるけど、
そこを変えてほしくなかった・・・。
ま、まさかラブとか芽生えちゃったりしないでしょうね!?・・・不安だ。

  

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
◆「マ」行の作者→万城目学    Comment(0)   TrackBack(1)   Top↑

Comment

管理者にだけ表示を許可する

Top↑

TrackBack
TrackBackURL
http://pinokoko.blog82.fc2.com/tb.php/80-7c6080d2
鹿男あをによしを読んだ感想です。
ブナ ズィウア......なぜか、ルーマニア語。前から気になっていた鹿男あをによ...
NOVELガイド 2008.02.04 Mon 18:44

Top↑