私の本棚。読了本の感想等をぼちぼち綴ってマス♪
いらっしゃいませ♪
 

 
プロフィール

ぴのこ

Author:ぴのこ
30歳・♀・B型

本はいろんな世界に私を連れていってくれる、
ありがたい存在です。

◆注意◆
記事の内容にそぐわない
コメント・トラックバックは
予告なしに削除します。

最近読んだ本
最近のコメント
作者別カテゴリー
最近のトラックバック
過去の記事

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
Powered By FC2ブログ
おなじみAmazon♪
ご利用くださいね☆

ぴのこのBOOK備忘録
≪2008.07  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  2008.09≫
今 コレ読んでます♪
待機中♪
図書館で予約中♪
2007.11.25 Sun
『一瞬の風になれ』
昨年の吉川英治文学新人賞受賞作、そして2007年本屋大賞受賞作。
買ってから1年近く寝かせたままでしたが(汗)、やっと読みました。
今さらですが、評判どおりに素晴らしかったです。号泣です。
ああーーーなんで私はもっと早くちゃんと読まなかったんだろう?
少なくとも夏の世界陸上の前に読んでおけばよかった!!
そうすれば、日本がメダルなんか取れなくても、あのトラックに立つことの凄さを感じて
もっともっと目に焼き付けておけたのに・・・。

一瞬の風になれ(全3巻セット)一瞬の風になれ(全3巻セット)
(2007/06)
佐藤 多佳子

商品詳細を見る

 あらすじ:
主人公・神谷新二は、中学時代からずっとサッカー部に所属していたが、
Jリーグからスカウトされる天才選手の兄・健一を間近で見るにつれ、
自分の能力に限界を感じるようになる。
そんな折、幼馴染の一之瀬連と同じ高校に入学。
連が陸上短距離界で全国的に注目される選手でありながら、
競技から遠のいていることを知った新二は、彼を誘い二人で陸上部に入ることを決意する。
兄と連、二人の天才の間でもがきながら、それでも二人に近づこうと新二は走り続ける―。


私が今まで読んだ佐藤多佳子さんの作品に出てくる男の子は
みんなちゃんと自分のやりたいことがあって、
苦しんだり挫折したり遠回りしながらも、自分自身の中でちゃんとそれを消化して、
夢や目標に向かって成長していく・・・そんな素敵な男の子ばかり。
こんな男の子に出会えちゃったヒロインを思わず羨ましく感じてしまうほどです(笑)
この作品の主人公である新二も例にもれず、
ひたむきで、努力家で、情に厚くて、ちょっとシャイで、ものすごくイイ奴でした。

いやだって普通、歳が近くて同じ競技をやってる天才の兄貴がいたら
もっとスレちゃうもんなんじゃないかと思うけど、
健ちゃんの才能を誰よりも信じているのが新二なんです。
第2巻の終盤で、健ちゃんと新二、2人とって乗り越えなくてはならない
大きな壁にぶつかり、お互いの思いが錯綜するシーンが、私的にはいちばん号泣だった。

そして、新しく陸上を始めることにしたら、今度は幼馴染が天才で、
しかもそいつが逃げてばかりで真面目にやらないことを叱って
引っ張り戻して一緒に泣いちゃうんですよ、この子は。
もう、一体どれだけ私の胸をキュンとさせるのだ、新二よ・・・。
才能は誰にでも与えられるものじゃないと知っているからこそ、
2人にその才能を大事にしてほしいと新二は願うのです。そして自分も努力する。
試合での集中力、体力、走りの技術、風をきる感覚。
いろんなものを積み重ねて大きくなっていく彼の成長ぶりは、本当に眩しいの一言でした。
自分の体中のすべてのパワーを使って、100mを一瞬で駆け抜ける、その感覚。
足の遅い私には一生味わえないことだけど、伝わってくるんですよね。

チームメイトたちも良かった。
新二と連、彼らと一緒に走るリレーメンバーにもいろいろドラマがあって。
学年ごとにメンバーが入れ替わって、先輩後輩のいざこざがあったり、
それぞれが実力の壁にぶつかったり・・・。
大会で競う他校の選手たちとも実力を認めあって、
男同士のライバル意識を越えた友情が、もうまさに青春。
そして、青春といえばもちろん恋もありますよ。こちらもキュンときます。
いろんなことに悩みながら、次第に信頼関係が生まれてお互いにいい影響を与え合う、
その姿がすごく良かった。
世知辛いご時世だけど・・・こんな高校生たち、どこかにいると信じたい。

キャラクターはかなり豊富でしたが、私のいちばんのお気に入りは
ダントツで陸上部顧問の三輪先生(みっちゃん)!
穏やかで飾り気がなくて、選手それぞれをしっかり見ていて、叱るべき時は叱って
自分が高校生だった頃の夢を闇雲に押し付けることもなく
生徒を人間として信頼して伸ばしてあげられる。
こんなにいい先生なのに、こんなに素敵な男性なのに、なせ独身なのだ!?
私が嫁になってもいいぞ!(なんの立候補だ)

そんなみっちゃんがファンなのが奥田民生で
『イージュー☆ライダー』という曲の歌詞が作中に出てきます。(私もこの曲大好きさ!)

僕らは自由を 僕らは青春を
気持ちのよい汗を けして枯れない涙を
幅広い心を くだらないアイデアを
軽く笑えるユーモアを 上手くやりぬく賢さを
眠らない体を 全て欲しがる欲望を
大げさに言うのならば きっとそういうことなんだろう
誇らしげに言うならば きっとそういう感じだろう


この小説は、もうまさにこの歌詞のとおりの
大げさなんかじゃなく、こういうものがギュギュっと詰まった宝箱のような作品でした。

ラストは「えっ!もうここで終わり?」という感もありますが、
不思議とまったく不満は残りません。いいんです。
だってこの先、新二や連やチームメイトがどう走っていくのか、
健ちゃんのことも、新二の恋の行方も、どうなっていくのかすべてきちんと思い描けるから。
本を閉じても、まだまだ向こうにフィールドが広がっている、そんな感じです。
ああ青春っていいなぁ!最高っす!!(感涙)
 
 (2007年11月25日読了/☆5)
 

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
◆「サ」行の作者→佐藤多佳子    Comment(2)   TrackBack(1)   Top↑

Comment
はじめまして♪ Posted by 花梨
ぴのこさん、はじめまして。
「本を読む人々。」から参りました花梨と申します。

私もこの本大好きです〜。思いっきりはまり込んで読んでしまいました。
私は逆に、もっと続きが読みたい!って強く思いました。
恋の行方の続きが!続きがぁ〜!!
結果が分かっていても、書いたら台無しだと思っても、色恋沙汰はハッキリさせて!と思っちゃいました(笑)

ぴのこさんが、同じB型30才なのを知って、勝手に親近感抱いてしまいました。
また、遊びに来させていただきますねv
2007.12.04 Tue 19:20 URL [ Edit ]
Posted by ぴのこよりお返事
★花梨さん
お返事が遅くなってしまって大変申し訳ないです!!
コメントありがとうございます♪
恋の行方は・・・確かに気になりますよねー。
いったいどんだけ赤面モノの告白になるのやら・・・とか(笑)
続編とかスピンオフとかが出るなら、私も読んでみたいです。
仙波くんと高梨くんとかのお話でも面白そう〜!!
あとネギと双子ちゃんの恋とか。
2007.12.26 Wed 16:26 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Top↑

TrackBack
TrackBackURL
http://pinokoko.blog82.fc2.com/tb.php/73-b29d32bf
一瞬の風になれ
一瞬の風になれ『一瞬の風になれ』(いっしゅんのかぜになれ)は、作家・佐藤多佳子による長編小説。およびそれを原作とする漫画作品。陸上競技にかける高校生を描いた物語。ドラマ化も決定。原作は2006年9月から刊行が開始された。全3巻。講談社刊。2007年に本屋大賞、吉...
なぎさのブログ 2008.01.05 Sat 13:54

Top↑