私の本棚。読了本の感想等をぼちぼち綴ってマス♪
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2007.02.15 Thu
『書店風雲緑』
小さい頃から、私は暇さえあれば本屋さんに入り浸っているような子供でした。
学生時代も社会人になった今も、やっぱり書店に行くことが好きで
何を買うでもなく本を眺めて、貴重な休日の時間を潰してしまったりもします。
(図書館の静寂さもいいですが、書店の雑多な感じも落ち着くのです)

長年“買う”立場として親しみ続けてきた書店という場所を、
本を“売る”立場として知る人の思いや書店業界の現状を知りたいと常々思っていたので、
『本の雑誌』等でコラムを連載なさっているカリスマ書店員(※)
田口久美子さんの著書を手に取りました。
 ※田口さんは現在、ジュンク堂池袋店に副店長としてお勤めだそうですが、
  ジュンク堂HPにいくと「東のカリスマ」と紹介されています!

書店風雲録 書店風雲録
田口 久美子 (2007/01)
筑摩書房

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さて、誤解を恐れずにあえて評するなら、
この本は回想録。「あの頃は〜だった」という思い出話の本です。
それ以上でもそれ以下でもないような気がします。 

西武百貨店のテナントとしてスタートし、
「文化戦略」の多方面展開における一端を担った書店(wikipediaより抜粋)『リブロ』。
その創設期を支えた人たちへのインタビューを核としながら、
当時の経済情勢や西武グループの歴史、世間の流行や思想傾向等を振り返り
どんな本が求められたか、どんな書店を目指していたか、がつらつらと綴られます。

ところで、『リブロ』という書店。私の住む街にも1店舗あるんですが、
自宅からも職場からも遠いので、あまり頻繁に足を運ぶ機会はありません。
でも、立ち寄ると他の書店とは違う雰囲気を感じるお店なのです。
どこが?と言われると・・・やはり取り扱う本の種類や並び方。
美術書とか洋書とか思想書、あとオシャレなインテリアの本など
実用性重視というよりは「アート」を全面に出した感じなんですよね。
立地上、若い女性の利用率が高そうなのでそのせいかな〜と思っていたのですが
この本を読んで納得しました。
創設者やその当時のスタッフによる意図的な売場作りが、受け継がれているというわけです。
哲学とか思想とかカルチャーとか、私はそういった方面にめっぽう疎く
例えば『ポストモダン』がああでこうでと書かれていてもいまひとつピンとこないので
そういった箇所はスルーしてしまったのですが、
かなり博識な書店員さんたちがその思いや当時の苦労を色々と語っておられます。

読んでいて「ほぅ」と思ったのは、各書店におけるレイアウト構成のことや
(印象が異なる大型チェーン店であっても、
 売場展開に差異があるだけでジャンル構成比は実は似ている、とか)
純文学、現代文学、ミステリーetcのジャンル分けは年々複雑化して
右往左往しておられるといった話など。
やはり自分が書店を利用する際にも気にしてしまう部分でした。

ただ本を並べるだけではなくて、「棚を作る」ということ。
その棚における意味合い、並びの流れ、本どうしの関連性を考え抜くこと。
また、本が売場に辿り着くまでの摩擦やしがらみ。
様々な工夫や努力が積み重なっていて、その分だけ苦労も随分と大きいのだと
今さらながらほんの一端を知ることができました。

(2007年2月15日読了)
 
 

◆エッセイ・実用書    Comment(0)   TrackBack(1)   Top↑

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ジュンク堂書店
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さらの記録 2007.07.24 Tue 10:47

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