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「 ◆「ア」行の作者→奥田英朗 」 の記事一覧
2008.02.08 Fri
『サウスバウンド』
サウス・バウンドサウス・バウンド
(2005/06/30)
奥田 英朗

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*感想は後ほどUP

(2008年2月8日読了/☆5)
  

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2007.07.07 Sat
『家日和』
家日和
家日和
posted with amazlet on 07.08.07
奥田 英朗
集英社 (2007/04)

家に帰れば家族は当たり前のようにそこに居る。
だけど、いつまでも変わらないと思ったら大間違いで、
何がキッカケで互いの距離や見方にヒビが入るかわからない、実は危ういものだと思う。
妻がネットオークションにハマったり、夫の勤め先が倒産したり、
別居した妻に家財道具一式を持ち出されたり、夫が勝手に転職したり、
家庭内ロハスブームが訪れたり・・・。
深刻さの程度に差こそあれ、実際の家庭で起きたらもっとずっとシビアだろうことが 
奥田さんならでは洞察力と軽くコミカルなタッチで描かれています。
これらの出来事が、決してせかせかガミガミをこちらに押し付けるものではなくて
家庭における自分の立ち位置を確認したり、
家族の存在を見直したりする好転機として描かれているから、
私はすごく微笑ましいと感じたし、なんだかホっとしました。
とは言え、一定のリアリティは失ってなくて、妻の側にも夫の側にも
共感できる部分がちゃんと残っているあたりはさすがでした。

悪い面を見ようと思えばいくらでも見えてくるのが家族。だからこそ難しい面も当然ある。
けれどそれを受け入れて包み込む度量を持つことが、きっと家族に日和を与えてくれるんだと思う。
簡単だけど忘れがちな、大切なことをサラっと書いている1冊だと思います。

(2007年7月7日読了/☆4)
 

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2007.01.16 Tue
『町長選挙』
『空中ブランコ』、『イン・ザ・プール』に続く、精神科医・伊良部シリーズ第3弾は
誰もが知ってるアノ有名人も患者として登場!?で
今までの2作とは少し違った雰囲気だったかも。

町長選挙
町長選挙
posted with amazlet on 07.01.16
奥田 英朗
文藝春秋

4編のうち3つは、実際にテレビや雑誌で国民的におなじみの
実在する有名人をイメージさせる人たちが
それぞれ患者となって伊良部総合病院を訪れるというストーリー。
(球団オーナーでもあった大新聞社の元会長、
 株の問題で逮捕されちゃったIT企業の元社長、
 驚異的な若さを保つ40代の某有名女優)

この小説はもちろんフィクションだし、取り上げている症状だって架空のものだけど
でももしかしたら、ここまで有名になってしまった人たちの心の中って
多かれ少なかれ当たっている部分もあるのかもしれないなーと思わされます。
著者の観察力とイマジネーションにあっぱれです。
普段、本としての活字に慣れていない人でも
それこそテレビや週刊誌を見るような感覚で、サクサク読んでいけるのではないでしょうか。

もちろん、愛すべき精神科医・伊良部の滅茶苦茶ぶりも健在☆
患者より誰よりこの人の頭の中(5歳児並?)や神出鬼没ぶり
固定観念の無さや世間体を気にしない図々しさのがよっぽどすごすぎるー!
もうとにかく笑えます。
でも時々、真実をついた鋭いことをズバズバっと言うんですよね。
一見なんの理屈もないようなドンデモナイ行動も、実は計算された荒治療なのか?
・・・いや、そこを勘繰っちゃ違う気がするな(笑)

そして、表題作の「町長選挙」だけは
どちらかと言えば善良で生真面目な一般人が主役、という
前回までのシリーズの流れを汲んだ話。
ただ、舞台は伊良部総合病院ではなく離島。
町長選挙で勢力が完全に二分した過疎の離島に伊良部が赴任してしまうという設定。
日常生活に支障をきたすほど病んでしまった主人公が
あえなく伊良部の診察を受けるという本来のパターンではないのだけど、
これもなかなか面白かった。
いつもは闇雲にひっかき回すだけの伊良部もちょっとイタイ目に遭ってるし(笑)

あと、今回は全編をとおして
伊良部の相棒(?)であるパンク魂のナース・マユミが大活躍。
彼女のキャラもこの作品には必須です。あり得ないけどスカっとします。

最初の方は、モデルとおぼしき有名人の顔がどうしても脳裏をかすめるので
伊良部先生のキャラがほんのちょっと薄れてしまったかなという気がしましたが
でもやっぱり、シリーズ続編が出たらまた読んでしまうのだと思います。
「コイツだいじょうぶ?」と思いながらも何故か続けて通院してしまう
伊良部の患者たちと図らずも同じ状態にさせられているようです(苦笑)
奥田英朗さんの文章の巧みさから生まれるスピード感、
そしてコミカルさ加減がクセになるのです!

(2007年1月13日読了/☆3.5)
 

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